双頭の龍 2018 2 11

 私は、10年ぐらい前に、
中国の長期的戦略は、
韓国や台湾を日本の影響下から引きはがし、
最終的に「朝鮮省」と「台湾省」の確立であると書きました。
 あれから10年が経過して、
紆余曲折がありましたが、
結局、そういう方向に向かっています。
 中国のGDPがアメリカを抜いて世界一位となる時、
それが現実のものとなるでしょう。
 朝鮮省と台湾省に足場を築いた「双頭の龍」は、
日本を狙い、最終的には太平洋を治めるでしょう。
アメリカは、日本を失えば太平洋を失うことになります。
 ただし、北朝鮮は、こうした意図に気づいたかもしれません。
多数の弾道ミサイルは、北京に向けて発射できるでしょう。
 未来は、時には分岐して、
時には、重なり合って存在して、
やがて、「朝鮮省」なのか「高句麗」なのか、
はっきりしてくるでしょう。
 あるいは、海の勢力であるアメリカが巻き返すことができるか。
しかし、それには、アメリカ経済の大きな発展が必要です。

北朝鮮の野望 2017 2 26
 北朝鮮の核弾頭ミサイルというと、
標的が日本やアメリカではないかと連想しますが、
先に北京に向けて核弾頭ミサイルが発射されるかもしれません。
 これは、歴史を振り返れば、そういう可能性も否定できないのです。
大昔に、朝鮮半島には「高句麗」という国家がありました。
 位置的には、今の北朝鮮を中心にして、
北は、中国の東北部まで及び、
南は、朝鮮半島の南部まで及ぶという「大きな国家」だったのです。
 朝鮮民族(朝鮮族)というと、
朝鮮半島のみに住んでいると考える人が多いでしょうが、
実は、中国の東北部にも広く住んでいます。
一番多いのが、中国の吉林省、次いで多いのが黒竜江省となっています。
 「高句麗」の規模は、
今の北朝鮮と中国の(旧)瀋陽軍区の南半分が合併すれば、
ちょうどよい大きさになるかもしれません。
 「中国によって奪われた朝鮮民族の領土を回復するためには、
核弾頭ミサイルによって北京を脅すしかない」
北朝鮮の独裁者は、そう考えるかもしれません。
 北朝鮮は、情報が閉鎖されているので、
政治指導者が何を考えているか判断材料となるものがないので、
あらゆる場合を想定しておく必要があります。
独裁者の思考は、民主主義国から見れば、想定外の連続かもしれません。
 平時に有事を考えることが重要です。
いざ有事になってしまうと、誰もが異常心理になってしまい、
正常な判断ができなくなるからです。











































































スマートフォンのトップページへ